「なぜ新規事業は成功しないのか」(大江建著)のメソッドを使って新規事業のコンサルティングをしています。

大江博士の研究室

ジャパン・ビジネスモデル・コンペティションを実施しました

2014.03.07

■ジャパン・ビジネスモデル・コンペティションを実施しました■

予てより、本欄でご案内していたジャパンビジネスモデル・コンペティションが、お陰様で盛況のうちに終了しました。
次のとおりご報告します。

【概要】
イベント名:ジャパンビジネスモデル・コンペティション
開催日時 :2014年02月23日(日) 13:30-18:00
開催場所 :日本マイクロソフト品川本社
参加料     :無料
主       催  :JBMC実行委員会
海外提携団体 :  International Business Model Competition
JBMCサイト:https://www.facebook.com/japan.bmc
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 第1回「ジャパンビジネスモデル・コンペティション(JBMC)」が2月23日(日)に日本マイクロソフト品川本社にて開催された。このコンペティションは整理された財務諸表よりも、泥臭くても顧客のニーズをとらえ、顧客がどうしても買いたくなるような商品やサービスを基礎に起業を促すためのコンテストです。ビジネスモデルの仮説検証のプロセスを評価するものです。
 
 JBMCはアメリカで2011年から開催されている「International Business Model Competition(IBMC)」の日本でのローカルイベントという位置づけです。IBMCは、スタンフォード大学のスティーブ・ブランク教授やブリガムヤング大学のナーサン・ファー教授などが提案して、ビジネスモデルの策定のプロセスを評価するコンテストとして始まったものです。
 
第1回JBMCには社会人2チーム、学生7チームの合計9チームが参加しました。学生チームは、各大学のコンテストや起業講座から推薦を受けたチームで、早稲田大学、東京大学、大阪大学、同志社大学、京都大学、名古屋商科大学にご参加いただきました。
社会人チームは昨年の10月からJBMC実行委員会が開催したイノベーションワークショップの優秀チームです。
 
基調講演者は本荘 修二氏(多摩大学大学院客員教授・本荘事務所代表)から「なぜ頭のいい人も新事業で大ゴケするのか?~スタートアップの虚と実~」というタイトルで大変参考になる話がありました。
審査員は、森川亮氏(LINE株式会社代表取締役)や津幡 靖久(ヤフー株式会社メディアサービスカンパニー事業開発部部長)等の実務家と北原康富(名古屋商科大学)や澤谷由里子(早稲田大学)等の学識経験者の8名に務めていただきました。
評価基準は、「仮説検証プロセス」と「ビジネスモデルの可能性」です。
全9チームはビジネスモデル発表と質疑応答を10分ずつ、合計20分の持ち時間でプレゼンテーションしました。
 
第1位は、竹素材を使ってリフォーム用製品を開発して騒音問題に取り組む「Bamboo Plaques」です。
このチームのリーダーは、同志社大学の理工学研究科の学生Mohamed Ali Benabbes氏です。
ビジネスモデルは大学の竹繊維の研究から生まれたもので、騒音の吸音剤として、ガラス繊維より環境に優しく健康に優しいリフォーム用材料として提案しています。
第1位の副賞として、今年5月に開催される米国ソルトレ-ク市のブリガムヤング大学で開催される2014年IBMCに派遣されることになっています。
 
第2位は、個人情報の暗号化サービスを開発する「uuTTec」です。
これは、大阪大学理学研究科の大学院生 Wang Wei氏が提案したもので、「個人情報を暗号化するサービス」のビジネスモデルです。
ネットショッピングなどで買い物が盛んになってきたものの、住所登録などの個人情報を教えたくない人は多くいるという点に着眼しています。
とはいえ、有料サービスとなると難しいことが仮説の検証から判明しました。
そのような課題をクリアし、宅配業者が宅配の効率化に役に立つ可能性から採用を検討しています。
第2位のチームに対しては、副賞として、EY新日本クリエーション株式会社から6ヵ月間ベンチャー支援と、プライムスタイル社からオフショア開発1か月分が贈呈されました。
 
第3位は 不真面目なプログラミング学習サイト「Cumiki」です。
これは、東京大学生鈴木遼氏が提案したもので、素人のプログラマー向けのプログラミング学習サイトの運営ビジネスです。
体系的知識を取得するためのプログラミング学習サイトは数多くありますが、
このビジネスモデルの新規性はプログラミング未経験者のためを対象に「プログラミングでなにができるのか」に特化した学習サイトであるという点にあります。
副賞として、日本マイクロソフト株式会社から起業支援プログラム「Biz Spark」が贈呈された。

このほか、ご参加者には翔泳社より起業必読本が贈呈されました。
 
今回のコンペティションは、
ビジネスアイデアに財務諸表を強引に結びつけることが多い従来型のビジネスプランコンテストではなく、
ビジネスアイデアの仮説検証を繰り返しながらビジネスモデルを策定し、そのプロセスを評価するという新しいコンセプトで実施したものです。
お陰様で、多くの方にご関心をお持ちいただき、最終発表会には会場の定員を超過する聴講者がご参集
 
今回の「ジャパンビジネスモデル・コンペティション」の発表者は以下の通りです(発表順)。
腰アシスト(ウェアラブルデバイズ)社会人
fitsize.me(ファッションコマース)社会人
セーユービデオスタンプ(動画スタンプ)早稲田大学
Savemap(観光客用マップサービス)早稲田大学
Cumiki(プログラミング学習サイト)東京大学
Bamboo Plaques(騒音対策プロダクト)同志社大学
BGR Project(起業の発信支援サービス)京都大学
uuTTec(個人情報の暗号化サービス)大阪大学
声のトリートメント(就活生向けボイストレーニング)名古屋商科大学

この場をお借りして、ご協賛企業、ご来場の皆様、ご指導にあたってくださった各大学の先生方、参加チームの皆様に心より感謝申し上げます。